だんじり ガラス目製作・復活をめざして

松田 有利子

山月工房 伝統工芸士

世界中で有名になっている伝統的なお祭り「だんじり祭り」江戸時代頃より、だんじりの彫り物の目には、ガラス目を使用されるようになっていたようです。地元のかっこいい彫師さんより このガラス目を製作できないか?というご依頼をいただき、山月工房内・和泉硝子研究所では、まずガラス目について歴史文献の調査を開始いたしました。

どのような製作法であったのか?なぜ、地域だけでなく世界でこれほど有名になっているだんじりに関連しているにも関わらず、継承されていないのか?

様々な事を調査した結果、古くからの製作法では、ロスが多く商いとして成立していなかったことが分かりました。その時代時代に関わった心あるガラス職人さんの「心と技」でなんとか現在まで、色々な製作方法でガラス目は、存在してきたのです。

和泉硝子研究所では、古い古いガラスを再生する事業が並行していたこともあり時代を繋いで来てくださったガラス目職人さんの一員に加わりたいと考え現在、ガラス目を製作中です。

このガラス目製作では、地域の企業様にもご協力頂いております。「地元の祭りは地元で守る」皆さま声には出されませんが、その気持ちで一丸となり日々、試行錯誤しています。これを見てくださった皆様も、ぜひこの取り組みの応援をお願い致します。