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山月工房

山月工房 について

世界唯一の和泉蜻蛉玉専門店

2017年度 秋学期MOMOYAMAエクステンション・カレッジ講座大阪の伝統工芸品「和泉蜻蛉玉®」を山月工房・堺タカシマヤ店で行います。

大阪府伝統工芸士である山月工房代表 松田有利子が講師をつとめ長年の歴史調査に基づいた正確かつ貴重な和泉国(泉州地域)のガラス歴史を解説。世界遺産 平等院・阿弥陀如来坐像 瓔珞(ようらく)復元に用いた貴重なガラス材料を用い和泉蜻蛉玉製作体験を実施いたします。

今回の製作体験は、平等院のご協力のもと特別に開催させていただけることとなりました。国宝復元ガラス材料が貴重であるため参加人数に限りがございますが、地域発展のお役に立つことができましたら幸いです。

お申込み ⇒ http://www.andrew.ac.jp/newstopics3/2017/hl026a00000086xu.html

 

なつかしい 稲田和泉市長に報告している貴重な一枚(^^)

平成14年冬・父が健在であったころの懐かしい写真、和泉市長室にて山月工房の活動を元市長に報告している一枚です!

さて、和泉市の特産品の一つの「ガラス工芸」内容はおおむね2種に分かれています。ガラス玉とガラス細工です。ガラス玉とは、いわゆるガラス製の玉・ビーズなどの身飾品を指す一方、ガラス細工は、お部屋のインテリアに使用されるガラス製の置物 宝船・動物で、それぞれ道具・材料は似ているものの、用途、技術は全く異なるものとなっており交わることは有りません。職人の呼び名においてもガラス玉職人は、「玉師」といいガラス細工職人は、「細工師」と言っていました。

山月工房先代は、地域最後の専業 「玉師」(様々な技法を保持)でした。平成に入り和泉地方のガラス玉を残して行く広域活動にも注力し大阪府伝統工芸品を司る者として私と共に和泉地方のガラス玉を総称し「和泉蜻蛉玉」として活動、その後に大阪府知事指定 伝統工芸品指定に至りましたことを和泉市発の出来事として当時の市長さんにご報告いたしました。

平成14年度より「和泉蜻蛉玉」という名称で、和泉市の特産品としてもご紹介いただいております。

母の賞状 「大阪府知事賞」

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15年前、私がまだ8歳のころ母は、和泉とんぼ玉職人として賞状を授与されていました。色々と忙しい中、一生懸命作業していたことを思い出します。受賞作品は、和泉とんぼ玉の原点「和泉蜻蛉玉かんざし」です。私もいづれは、賞を受賞できるように努力努力(^^)

和泉蜻蛉玉は、いずみ印第1号

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和泉市が誇る地域ブランド名「いずみ印」ってご存知ですか?

山月工房が製造する大阪の伝統工芸品「和泉蜻蛉玉Ⓡ」は、いずみ印第1号認定商品です。元々は、かんざし・ねがけなどの髪かざりとして使用されていた和泉蜻蛉玉の登録画像は、昔ながらのサンゴ色を施した和泉とんぼ玉かんざし(棒部分は、大阪の伝統工芸品・和泉櫛製)地域を代表する一品として現在は、南海泉大津駅前 テクスピア大阪内特産品コーナーに展示中です。

 

伝統工芸品指定から現在

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和泉蜻蛉玉とは、和泉国(泉州地域)でのみ作られてきた独自技法の硝子玉

画像は、山月工房先代 小溝時春が40代のころ、細長い針金に青色の小さなガラス玉を幾つも作る技法は、和泉地方(泉州地域)ならではの製作法の一つです。その昔(江戸時代)には、「かんざし」「帯留め」主に和装小物として使用されていたことを山月工房が長年による調査で証明し大阪府知事指定伝統工芸品「和泉蜻蛉玉」となりました。現在も昔と変わりなく「かんざし」「帯留め」を製造販売しております。和泉蜻蛉玉かんざしは、同じ大阪の伝統工芸品である「和泉櫛」や「なにわべっ甲」「大阪仏壇・漆塗り」で足を製作、帯留め帯飾りにおいてもやはり他地方ではありますが伝統的な手法により製造された国産組ひもなどを組合せて皆様に伝統のよさをアピールしております。泉州の地で育まれてきた歴史を多くの皆様にお伝えするべく小学生の皆様向けに「和泉蜻蛉玉髪留め」「和泉蜻蛉玉根付け」ワークショップなども実施し伝統を現在につなげ今後の伝統工芸品継承のお役に立ちたいと考えております。

通いなれたはずの工場で

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先日、丸一日 母の仕事を手伝いました。おじいちゃん・おばあちゃん・母の姿を見てきているので、なんでもできる気持になっていたのですが、夕方になり手のひらの豆がつぶれていることに驚きました。小さなガラス玉を作るのにどうして手のひらのまめがつぶれるのか?それは同じ作業を繰り返し行う過程で力加減がうまくいっていない証拠だと母に教えてもらいました。少しづつ出来ることを増やせるように頑張りたいと思います!

玉枕研究に参加

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阿武山古墳 発掘調査で出土した玉枕(復元品)を拝見させていただきました。

以前より拝見したいと願っていた玉枕(復元品)牟田口教授よりお声かけいただいたおかげで見るだけでなく製作体験にも参加することができました。現在の道具や技術をもってしてでも製作が難しいガラス玉も多くこのような品が飛鳥時代に作られていたことが不思議でなりません。大玉~小玉を編み美しく仕上げられた玉枕は、藤原鎌足とみられる墓室より発見された後、すぐに埋め戻され現在も古墳の中に横たわるご遺体の側にあるのだそうです。          

飛び入り参加させていただいた玉枕製作体験では、大阪の伝統工芸品 和泉とんぼ玉を製作している松田有利子の紹介をいただきました。微力ではありますが私達、和泉硝子研究所といたしましても今後、このような古いガラス研究のお役に立つことができるよう頑張りたいと思います。

 

大阪の伝統工芸品「和泉とんぼ玉®」を唯一製造する女性伝統工芸士・松田有利子の作業場(山月工房)へお越しくださいました。ONちち!ちかもんコーナーでは、泉州地域の貴重な製品(大阪の伝統工芸品)などを紙芝居方式でわかりやすく紹介!されていて山月工房・松田有利子が作る和泉蜻蛉玉についいても「伝統を継承し守り続けてゆくことの大変さ!」を丁寧にご紹介くださっていました。猛暑の中、本当にごくろうさまでした(^^*)